神前式

結納をしよう!当日の身だしなみとマナー

関東と関西で異なる結納の準備

結納を行うと決めた場合、まず最初にすべきこととしてスタイルの決定があります。
特に東日本方面出身者と西日本方面出身者とではかなり結納の意味合いや用意する品物が異なりますので、どちらの方式でどこで行うかをしっかりまとめておくことが必要です。

関東と関西で大きく異なるのが「結納品」という結納のときに贈り合いをする品物のことで、これは手土産のような実用的な品物ではなく縁起物をまとめたセットとなっています。

関東式の結納では結納品を一式にまとめて白木の台に乗せて贈るのに対し、関西式は1品ずつを台に乗せてさらにそれぞれの台に装飾を施されています。

関東式では男性側と女性側それぞれが結納品を贈り合うので結納を「交わす」と表現しますが、関西式では男性側の家が一方的に贈るため結納を「納める」と表現するのも違いです。

関東式の結納品は縁起物7品に結納金(金包)に目録をつけた9品としてまとめられます。
関西式は目録は数に入れられず「優美和/結美和(ゆびわ)」に「高砂人形」が加わります。

結納を簡略化する時には縁起物の数を減らすこともありますが、その場合も陰陽五行説により奇数になるようにまとめるというのも特徴です。

関東式でも男性側からの贈りものと女性側からの贈り物に違いがありますので、細かい点は地域ごとに確認をした方がよいでしょう。

結納ではどこまでの服装が求められるか

結納は大勢のゲストを招待する挙式・披露宴と異なり、基本的に両家の両親と新郎新婦、それに仲人夫婦を交えた少人数で集まるものです。

仲人を加えない結納もありますので、その場合は6名で一室を借り切って行うことになります。

人数が少ないとはいえ、結納というのは正式に婚約を交わすフォーマルな席ですので、カジュアルすぎる服装での参加はNGです。

まず結婚を控える二人でどのくらいの服装にするかということを話し合い、バランスをとって準備します。

本式に行う場合は女性は振り袖を着用するので、その場合男性は羽織袴もしくはモーニングという正装でのぞみましょう。

そこまではしたくないという時は女性ならばセミアフタヌーンドレスやワンピースなどのスーツでまとめ、男性はブラックスーツ一式を使用します。

略礼装となるくらいの服装で行うのが一般的で、その基準に従って両家の両親も着用する洋服を選びます。

仲人も同様に事前にドレスコードを伝えておき、当日にはお礼として結納金の1割くらいを手渡します。
その時には両家連名にしておき、結納後の祝宴前に手渡すようにするのがマナーです。

お礼とは別に手土産とお車代を渡すというのも一般的で、もしスケジュール的に仲人が祝宴に参加できないときには「酒肴料」として1~3万円くらいを渡しましょう。