新居

住所や氏名の変更手続きをしよう

婚姻届をすることで発生する様々な変化

結婚するということは決してロマンティックなことばかりではありません。
むしろ婚姻届を出すことにより、実生活面で非常に大きな変化が生じてしまいます。

現在の民法では夫婦別姓は認められていませんので、婚姻届を出す時には夫婦のいずれかの姓で同一の名前にならなくてはいけません。

姓が変わるということは実際になってみると簡単なことではなく、身の回りの手続きのかなり広範を変更していくものです

変更漏れがあると緊急の時にすぐに手続きをすることができなくなるなど、様々な不都合が生じてきますので、忘れずに早めに変更をしておくようにしましょう。

そのために、婚姻届を出すよりも前に変更手続きが必要な項目について、リストアップしておきましょう。
変更手続きをする時には気がついた時に一つずつやっておくよりも、まとめて一気にやっておいた方がずっと楽です。

まず絶対に変更手続きが必要なものとしては「運転免許証」「金融機関の口座情報」「クレジットカード」「パスポート」「自動車登録」「携帯電話」があります。

また在職中に結婚をする場合は上司や同僚に報告をするだけでなく、総務にも結婚に伴う氏名の変更と住所の移動について届け出ておくようにしましょう。

それぞれの変更事項で必要なこと

重要度が高い変更手続きはなんといっても身分証明に関わる書類です。
特に運転免許証やパスポートなどは変更がないと重要な手続きができなくなってしまうので、真っ先に変更手続きをするくらいの気持ちでいましょう。

運転免許証の変更手続きは、新住所地を管轄する警察署や運転免許試験場、運転免許センターなどで受け付けています。

届け出は運転免許証記載事項変更届という所定の書類を作成し、もともと持っていた免許と本籍が記載されている住民票を一緒に提出します。

また婚姻による引っ越しが都道府県をまたがる場合には、6ヶ月以内に撮影した写真の提出が必要です。

パスポートは新住所を管轄する旅券窓口で行います。
訂正申請の場合は、もともと持っていたパスポートとともに、一般旅券訂正申請書という書類を作成して提出が必要です。

このとき戸籍謄(抄)本とともに手数料900円がかかります。
ハネムーンを婚姻届提出後に行う予定で、かつそれに合わせて新規発行をする時には、別に変更手続きが済んだ身分証明書を提出することになります。

金融機関への届け出や携帯電話の名義変更も非常に重要です。
特に近年では、口座開設や新規の通信契約では厳しく身分証明を求められるようになっているので、身分証明書の変更手続きがきちんと行われていないと余計なトラブルに巻き込まれてしまう可能性があります。